PowerPoint to ReKOS コンバーターは、Microsoft Office PowerPointに組み込むアドインプログラムで、PowerPointのプレゼンテーションをReKOSで読み込めるReKOSパッケージファイル形式に書き出すことができるツールです。PowerPoint内でLOMの概要やキーワードなどを設定することもできます。ReKOSに書き出されたプレゼンテーションは、画像の貼り付けられた一連のページに変換されますが、もとのPowerPointファイルがページごとに分割されて添付されるため、書き出した後も添付されたページを編集して再度書き出すことが可能になっています。

目次
01 必要なシステム・動作環境
02 インストール方法
03 使用方法
04 書き出されるReKOSパッケージについて
オブジェクトについて
パッケージとフォルダについて
ページについて
05 注意事項
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01 必要なシステム・動作環境

■OS

下記のいずれかのOSで動作します。(すべて日本語版)

・ Micosoft® Windows® XP Home Edition
・ Micosoft® Windows® XP Pofessional
・ Micosoft® Windows® 2000 Pofessional

■ Microsoft Office

・ Microsoft® Office PowerPoint® 2000以降

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02 インストール方法

1Microsoft Office PowerPoint(以下、PowerPoint)を通常どおり起動します。

2メニューから[ツール]→[アドイン...]を選択します。[アドイン]ダイアログで、[新規追加...]ボタンもしくは[参照]ボタンをクリックします。ここで表示されるファイル選択ダイアログで、ReKOSフォルダ(デフォルトではC:\Program Files\ReKOS\)内にあるaddins\PPT_to_ReKOS\PPT_to_ReKOS.ppaファイルを選択します。

この時、下記のような[セキュリティの警告]ダイアログが表示される場合があります。ここでは、1[この作成者のマクロを常に信頼する]をクリックしてチェックを入れ、2[マクロを有効にする]ボタンをクリックします。最後に[アドイン]ダイアログの[閉じる]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

3PowerPointのツールバーに下記のような[ReKOSパッケージとして書き出し]ボタンが追加されていれば、インストール成功です。

アンインストールを行うには、インストールと同様にメニューから[ツール]→[アドイン...]を選択して[アドイン]ダイアログを開きます。リストの中からPPT_to_ReKOSをクリックして選択し、[削除]ボタンをクリックしてチェックを外すことでツールバーから非表示にできます。また、[一覧から削除]ボタンをクリックすることでアンインストールできます。

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03 使用方法

PowerPointのプレゼンテーションをReKOSパッケージファイルとして書き出す方法について説明します。

1まず、PowerPointで書き出したいプレゼンテーションを開きます。プレゼンテーションを編集中であれば、書き出しを始める前に保存しておきます。

2プレゼンテーションの書き出しを行うには、ツールバーにある[ReKOSパッケージとして書き出し]ボタンをクリックします。[フォルダ参照]ダイアログが表示されるので、書き出したReKOSパッケージファイルの置き場所を指定します。デフォルトではマイ ドキュメントフォルダが選択されています。フォルダを選択したら、[OK]ボタンをクリックします。

3ReKOSパッケージファイルの書き出し中を示す進行ダイアログが表示され、書き出しが開始されます。PC環境やプレゼンテーションの長さによって、書き出しにかかる時間は異なります。もしも途中で書き出しを中止したい場合は、進行ダイアログの[キャンセル]ボタンか右上の[X]ボタンをクリックします。

4無事にReKOSパッケージファイルの書き出しが終了すると、終了を示す確認ダイアログが表示されます。[OK]ボタンをクリックして確認ダイアログボックスを閉じます。PowerPointも終了してしまって構いません。書き出したReKOSパッケージは指定した置き場所に、拡張子.rpkの付いたReKOSパッケージファイルとして保存されています。これをダブルクリックするか、ReKOSのメニューから[ファイル]→[ライブラリに読み込み]を選択し、書き出したReKOSパッケージファイルを選択して読み込みます。

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04 書き出されるReKOSパッケージについて

■オブジェクトについて

PowerPoint to ReKOS コンバーターでは、PowerPointのプレゼンテーションに含まれる全スライドをそれぞれページに変換し、フォルダ内に順に並べたものをパッケージ化します。この際、スライドの内容はReKOSに適した解像度(1024x736、画面下のナビゲーションバーを除いた画面サイズ)の画像ファイル(PNGフォーマット)に変換されます。フォルダ、各ページおよび各オブジェクトにはそれぞれについてLOMが作成されます。また、各ページには元のプレゼンテーションから対応するページが1ページのPowerPointプレゼンテーションファイルとして添付されます。このプレゼンテーションファイルを利用すれば、内容を修正して再度ReKOSパッケージファイルとして書き出すこともできます。

■パッケージとフォルダについて

パッケージ名とフォルダ名は、PowerPointプレゼンテーションに設定されたタイトルが使用されます。タイトルを設定するには、PowerPointの[ファイル]メニューから[プロパティ]を選択し、表示されるダイアログの[ファイルの概要]タブ中でタイトルを入力します。フォルダには自動的にLOMが作成されます。LOMではタイトル(Title)としてこのタイトル設定が、概要(Description)としてPowerPointプレゼンテーションのコメント設定が、キーワード(Keyword)としてPowerPointプレゼンテーションのキーワード設定(カンマ区切りで複数記入可能)が使用されます。これらを正しく設定するには、タイトルと同様にPowerPointプレゼンテーションのプロパティから設定します。一方、LOMの編集者情報には、ReKOSでデフォルトの編集者として設定された編集者情報が使用されます。このため貢献者情報を正しく設定するには、あらかじめReKOSの[設定]→[編集者情報の設定]で正しい情報を入力し、デフォルトに設定しておく必要があります。

■ページについて

各ページの名前には、PowerPointプレゼンテーションの各スライドに設定されたタイトル要素が使用されます。これはページについて作成されたLOM内のタイトル(Title)としても使用されます。このページLOMについて値を設定するには、スライドごとのノート欄を利用します。ノート欄に記入した文章はLOMの概要(Description)として使用されます。ノート欄に"Keywords: "で始まる行を記述すると、その行の内容がLOMのキーワード(Keyword)として使用されます(カンマ区切りで複数記入可能)。また、ノート欄に"Title: "で始まる行を 記述すると、LOMおよびページのタイトル設定を上書きできます。これはPowerPointプレゼンテーションのページにタイトル要素がない場合にも有用です。

ReKOSのコンテンツはページ単位で再利用できることが大きな特徴になります。フォルダや各ページに、正しく十分な情報を付けるよう心がけましょう。

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05 注意事項

現在のPowerPoint to ReKOS コンバーターでは、動画やページ内でのアニメーションには対応していません。例えば動画を利用したい場合、PowerPointプレゼンテーションと別ファイルになっている動画ファイルを使って別途ReKOSページを手動で作成してください。

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